左胃動脈 とは
・読み方だが、「 日本人体解剖学 」では「ひだりいどうみゃく」、そして「 船戸和弥のホームページ 」では「さいどうみゃく」としている。
・「 右胃動脈に比ぺるとはるかに太い.」( Rauber-Kopsch解剖学 )
・「 ときとして左胃動脈が大動脈から直接に出ている ( ヨーロッパ人では6.5%,日本人では7.5%, Adachi ).ときどき重複しており,またこの動脈から第2の肝動脈が出ていることもある.」( Rauber-Kopsch解剖学 )
以下は腹腔動脈の3つの枝を簡単に表したものとなる。
左胃動脈 |
胃周辺の動脈 |
腹大動脈(前面) |
腹大動脈(前面) |
腹腔の動脈
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1 . 腹腔動脈より分岐後、左上方に走って胃の噴門に至る。
2 . 胃の小弯に沿って反転して下方に進む。
3 . 固有肝動脈からの右胃動脈と吻合して 胃冠状動脈 となる。
( 胃冠状動脈 : 日本人体解剖学で用いられている名称だが、船戸和弥のホームページ には見当たらない。
また、インターネットで検索をかけてもこの名称を解説しているサイトは見当たらない。)
食道枝 : 食道に至る枝
左肝枝 : 肝臓の左葉に至る枝 ※しばしば出現する。
以下は「日本人体解剖学」の解説文となる。
「 腹腔動脈の3枝のうち最も細く、まず左上方に走って胃の噴門に至り、そこから小弯に沿って右下方へ反転して走り胃の前・後壁に分布し、固有肝動脈から起こる右胃動脈と吻合し、胃冠状動脈となる。左胃動脈は、また枝を噴門および食道(これを食道枝という)に送る。 」
また、船戸和也のHPでは以下のように解説している。
「 左胃動脈は腹腔動脈より起こり、食道の腹腔部、胃の小弯側の噴門、およびしばしば出現する左肝枝によって肝臓の左葉に分布する。食道枝、右胃動脈と吻合する。」
以下は「 Wikipedia 」の解説文となる。
「 In human anatomy, the left gastric artery arises from the celiac artery and runs along the superior portion of the lesser curvature of the stomach. Branches also supply the lower esophagus. The left gastric artery anastomoses with the right gastric artery, which runs right to left. 」
【 語 句 】
・lesser curvature : 小弯 ・ esophagus : 食道 ・ anastomoses : 吻合する
【 イラスト掲載サイト 】
・ イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅰ
・ イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅱ
・ イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅲ
・ イラストや写真を掲載しているサイト-Ⅳ
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